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今日はクリスマス。


まちはすっかりクリスマスのかざりにいろどられ、

あか、きいろ、みどり、いろんな色がとびかって、ピカピカにかがやいています。


「今年はサンタさん、何をプレゼントしてくれるかな。」

少年はクリスマスがだいすき。だって、一年いい子ですごしていれば、

サンタさんからすてきなプレゼントをもらえる日ですもの。



でも、今年はちょっとしんぱいです。

もちろんわるいことしたからではありません。

少年はちゃんと一年いい子ですごしました。じゃあなぜかって?

それは、少年のかよっている学校で、ちょっとしたうわさがたっていたからでした。

「サンタさんはほんとうはいないんじゃないか。」

といううわさです。

たしかに、サンタさんは夜おそくにくるので、

少年はねむってしまっていて、いつもそのすがたをみたことはありませんでした。



少年はしんぱいでたまりません。

そこでその夜、少年はパパにきいてみることにしました。

「パパ、サンタさんはいないの?」

するとすこしびっくりした顔をして、パパはこたえました。

「どうしてだい?」

少年はがっこうでのうわさ話をパパにはなしました。

するとパパはいいました。

「サンタさんはいるさ。これまでだってちゃんとプレゼントをもっらていただろう。」

たしかにそのとおり。でも少年はまだひっかかることがあります。

「でもサンタさんのすがたをみたことないんだ。

パパはいつもよるおそくまでおきているよね。パパはみたことある?」

するとパパは、少しかなしそうにいいました。

「大人になるとね、色んなことをけいけんして、たくさんのちえをつけてくるから、

サンタさんはみえなくなってしまうんだよ。

サンタさんは素直なこどもにしかみえないんだ。」

「じゃあパパはサンタさんを一度も観たことがないの?」

少年がそうたずねると、パパはこたえます。

「一度だけ、サンタさんをみたことがあるんだ。でもそれはサンタさんとおわかれのときだった。

サンタさんはすこしさびしそうにわらって、『きみももう私から卒業だね』っていったんだよ。」



「さぁ、もうこんな時間だ。そろそろベットにはいっておやすみなさい。

きっと今年もサンタさんはやってくるよ。」

パパはそういったけど、少年はまだしんぱいです。

というのも少年は今年、小学校ににゅうがくして、いろんなけいけんをして、

たくさんちえをつけていたのでした。

「サンタさんをひとめ見てみたい。」

だんだんと少年のこころのなかに、そんな気持ちがめばえはじめ、

そしてしだいにつよくなっていきました。

そのせいか、いつもはベットにはいるとすぐにねむってしまうのに、

今日はなかなかねられません。



そして、それからどれくらい時間がたったでしょうか。

いつのまにかねむってしまっていた少年は、ごそごそっという物音でめがさめました。

ねぼけまなこの少年でしたが、すぐにぴんときました。

―きっとサンタさんだ!今年もきてくれたんだ!!

こっそりと少年のへやからでていこうとするかげを前に、

少年は飛び起きてよびとめました。

「サンタさん!今年もきてくれたんだね。ありがとう!」

そういってサンタさんをみると、少年はびっくりしてしまいました。



とうとう少年はサンタさんの正体を知ってしまったのです。

サンタさんはこっちにふりむくと、さびしそうにほほえみながらいいました。

「いつまでも子供だとおもっていたけど、おおきくなったね。

きみももうサンタさんから卒業だね。」



そして次の日のあさ。

「パパ、ママ、おはよう!」

少年は今日も元気いっぱいです。

サンタさんはもういなくなってしまったけれど、

少年はさびしくなんかはありません。

だって、サンタさんは、少年のすぐ近くで、

いつでも少年を見守っていてくれていることがわかったんですもの。

おしまい。
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ども。お久しぶりです。
クリスマスってことで。ちょっとしたお話を書いてみました。
それはもう何日を推敲をかさねて・・・
すいませんウソです今朝起きて思いつきでかきはじめましたすいません。

ほんとは挿絵も交えながら絵本的な感じにしようかと思ったのですが、ちょっと時間がございませんで。

いつか描けたらいいなぁ・・・。(適当

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↑ながらく放置してしまって申し訳ない><

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